元県庁職員おすすめの通信講座をご紹介
今は自宅にいながらネットで学習できる環境がかなり進化しています。
そのため、自分のライフスタイルや予算に合わせて通信講座を選択する人が多くなっています。
費用も安いですし、いつでもどこでも何度でも見直せる通信講座のオンデマンド学習は予備校よりもかなり便利です。
そんなおすすめ通信講座について興味がある方はぜひ以下の記事を見てみてください。
あなたはどの自治体を受験する予定ですか?
やりたいことがある。家の近くがいい。大きな仕事がしてみたい。
いろいろ志望動機があるのはいいことだと思います。僕も最初は県庁で大きな仕事をしたい!幅広い仕事をしたい!と意気込んでいました。
しかし、途中から本気で市役所への転職を考えていた時期がありました。
その理由は、仕事の内容に比べて給料が低かったり労働環境がよくないと感じたからです。
今回はそんな僕の過去を紹介しながら、最初から市役所を狙うのもオススメですよ!というお話をしたいと思います。
また、一度でも転職を意識したことがある公務員ならやっておいたほうがいい診断テストがあるので見てみてください。
目次(もくじ)
数ある県庁の中でも、ブラックだと言われていた
ブラックと言われる理由のひとつが残業代です。
実際の残業時間の2割支給されればまあいいほうかなというレベルです。60時間残業して支給されるのは10時間分くらいでした。残業代が全額支給されるなんて夢のまた夢でしたね。
そもそも例えで残業時間が60時間というあたり、すでにブラック感が漂ってきていますが(笑)
そして近隣の市役所では、県庁よりも強い労働組合を持っているため残業代がしっかり払われる傾向にありました。さらに財政も県庁より潤っていたため基本給が高く、年収でも負けていました。
また、その市役所では早く帰るようにトップから指示があるなど、労働時間を短くするための働きかけが強かったです。つまり、労働環境が良かったといえます。
こうした内部の事情は、受験前には分からないことが多いです。僕も同業者同士で飲み会をしたり、仕事でつきあいがあって初めて分かることだったりしましたからね。
それに、まさかインターンに行って
「ぶっちゃけ◯◯県庁と××市役所だったらどっちがいいっすか?」
なんて聞けませんよね。そんな質問しようものなら即マークされちゃいますよw
こいつはウチに来たくてインターンに来たんじゃないのか?
って。
でも残業代の支給については、近年は事情が変わってきているようですよ。これが全国的に常識になると働いている方も報われると思います。
残業代が100%支給される時代!?これから公務員になる人は恵まれている
地域手当が出る市役所は給料が高くなる!
僕が市役所をオススメする理由は、県庁よりも給料が高くなることがあるからです。
なかでも、地域手当が高い政令市の市役所は狙い目です。地域手当が出る、出ないによる生涯年収の差は大きなものになります。
地域手当の計算については、市役所の方が県庁より年収が高い!地域手当で生涯年収840万円の差で紹介したところですが、埼玉県とさいたま市を例にあげると、さいたま市役所のほうが生涯年収で840万円も高いことが分かりました。そのくらい地域手当による影響は大きいです。
僕も試算してみて驚いたよ。こんなに違うだなんて。
でも埼玉県はまだいいほうだよ。なぜなら県内どこに勤務してても地域手当が出るからね。
調べてみて分かったのですが、埼玉県では県内のどのエリアの勤務になっても地域手当は公平に支給されていました。
しかし僕のいた県では地域手当の対象となる市は限られていました。そのため県庁以外の場所に勤務になった場合、地域手当が出ないことが多くありました。
当時の上司からは、「何が何でも本庁にしがみつけ」と言われたのが印象に残っています。
その言葉の裏には、昇進するためには県庁の第一線で働いていないといけないことのほかに、こうした給料面の意味も込められていたんだと思っています。
こうしたことから、県庁を希望する時には地域手当が出る対象エリアはどこかについても調べておいた方がいいと思います。
職員全員に均等に支給されているなら不公平感はありませんが、県庁から出先機関に配属になったとたんに地域手当分の数万円が、給料が下がることになりますからね。
事前に調べておけば、後々後悔しないですむと思います。
→ 教員から転職して後悔した体験談!転職してから後悔しないためには?こちらは教員の例ですが、公務員を辞めて後悔した例を知ることは重要です。
隣の芝生は青く見える
もちろん、公務員になる目的はお金や安定だけではない人も多いかと思います。
第一志望の官公庁でなければできないこともあるでしょうし、自分の生まれた町や地域に携わりたいなど、その人ならではの視点がありますからね。
しかしいざ働き出してみると、隣の芝は青く見えることが多いものです。
そして就職してからしか分からない職場環境や、就職してから伝え聞く他の自治体の労働環境、仕事の内容、仕事量などもあります。
特に自分が就職した官公庁があまりに忙しくブラックだった場合、別の官公庁の労働環境の方がよかったりすると、なおさら「あっちはいいな~」と感じるものです。そうなったときに、
そんなに年収が変わるなんて知らなかった!こっちのほうが大変なのに、なんであっちのほうがお金ももらえて仕事もラクなの!?
となってしまうかもしれません。これでは余計に後悔も大きくなってしまいます。
ですので、そうならないためにも志望先の情報収集や分析は欠かさずすることをオススメします。
→ 公務員の年収ランキング!元県庁給料担当が都道府県、市役所、町村ごとに計算しました!
県民一人あたりの職員数が少ない
僕のいた県は、県民一人あたりに対する公務員の数が他都道府県より少なかったりして、他の都道府県よりも必然的に一人あたりの業務量が多くなる環境でした。
これもブラックと言われていた原因ですね。
さすがに受験前にこの数値まで真剣に考えていませんでしたので、情報収集不足でした。これを知った上で入るのと、そうではないのとではショックの大きさが違いますよ。
自分が受ける自治体の「県民・市民一人あたりに対する職員数」が平均よりかなり少ない場合、それだけ仕事の負担も大きくなる可能性が高いことを承知の上で受験することをオススメします。
→ 公務員の仕事は楽すぎ!?毎日定時でノルマもないが難しい仕事も!
庁舎の設備、事務机の広さもチェックしよう!
さらに僕がいた県庁は庁舎自体が古く、一人あたりの作業スペースも狭かったです。大量の書類が必要な公務員の仕事をするのに、効率的に仕事ができないというのは大きなデメリット。
塵も積もればで、これが非効率な仕事の間接的な原因となったりします。狭い机に山積みの書類・・・数十年その環境が続くことを想像してみてください。効率が下がれば仕事も遅くなり、残業も増えてしまう・・・こんなのはイヤですよね。
庁舎が古いことは外見から最初から分かっていたことですが、意外とこれがボディブローのようにジワジワ効いてきます。
暗い庁舎に長くいると、なんだか気が重くなってくるんです。そしていつしか、キレイな市役所はいいなーって思うようになったりするんですよね。
ただこれはその建物がいつ建てられたかによるものなので、一概に市役所のほうがキレイとは言えません。
ただ、政令市に共通しているのが財政的に余裕がある市だということです。その地方の中核となる市だからこそ、政令市として指定されているわけですからね。
そのため、「お金がないから職員の対応は最後にまわすね」といった論調にはなりにくいといえるでしょう。
→ 市役所の年収ランキング!公務員の給料は高い?低い?元県職員がまとめました!では、裕福な市役所について詳しく紹介しています。
自治体によって、キャリアアップのしかたが違う
これは自治体の方針によって様々なので一概には言えませんが、専門的にその道を極めれるよう、異動するときの分野をあるていど絞っている自治体もあります。
どういうことかというと、たとえば商工部局ならずっと商工関係の課を異動して、福祉部局なら福祉関係の課だけを異動といったような感じです。
すると、経験を積めば積むほど仕事がどんどん楽になっていくメリットがあります。
僕は、入庁した当時は幅広い仕事をしたいと思っていましたが、1年~3年という短い間隔で異動がありますので、異動先で全く違う分野のことをゼロから覚えるのは想像以上に大変でした。
想像してほしいのですが、今あなたが勉強している民法や行政法などの法律を、1年から3年のスパンで覚え続けていくのをイメージしてもらうと分かりやすいかもしれません。
しかもこれはテストではなく、県民や市民を相手にした仕事で使えるレベルまで理解しなければいけません。
と、このように頻繁な異動はプレッシャーもかかって意外としんどかったりします。
こうした背景を踏まえて、分野を絞って専門性を高めていく自治体がいいと思う時期がありました。
そして僕が考えていた市役所にはそれがあったんです。専門性が高まれば仕事を早く終わらせれますし、そうすれば自分の時間が増えますからね。
公務員になろうとしているあなたには、このような選択もあることをふまえて、目標とする自治体を選ぶことも一考してみてはいかがでしょうか。
→ 国家公務員キャリア官僚(エリート)の出世コースはこちら!年代別で解説。
・地域手当が出る政令市は狙い目!
・地域手当はどのように支給されるかチェックする
・職員ひとりあたりカバーする県民・市民の数をチェックする
・庁舎の設備もチェックする
・専門性を高めていくキャリアパスもある
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元県庁職員おすすめの通信講座をご紹介
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